揺らぎの断片
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風の向く方へ
与えられた役目に、そっと手が添えられていた。 できることを、できるかぎり差し出すように。 その誠実さの奥で、 流れは音もなく形を変えていた。 ただ向き合っていた…
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揺らぎの輪郭
物事をありのままに見ることは、 静かな湖面を見つめるより難しい。 人は、これまでの旅で拾い集めた 癖や、記憶や、痛みや、願いの影を 知らぬ間にレンズにしてしまう…
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意図せず叶う願い
静かな水の奥で、そっと生まれた泡のような思い願いと呼ぶにはあまりにも微細で、ただそこに在るだけの気配だったそれが今朝、ふいに形になった 辻褄が合うように、時間が…
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在るということ
時の流れにそっと身を浸す おとはなく いまここに私は在る空(くう)だけが 静かにひらけている
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ほどける手前
まだ言葉にならない やわらかな気持ちが 空の端でほどけていく雲のように かたちを持たないまま ただ 静かに息をしている触れようとすれば すぐに消えてしまう その…
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心の中心から
心がにじみ出て、そしてそれは言葉になる。